Design Perspective Vol.2
PUBLISHED ON 2017.11.30
デザインへの意識を高めることを目的とした新たなイベント「Design Perspective」をスタートさせました。11月24日に行われたVol.1では、デザインをどういった観点から見るのかについて、建築家、哲学者、グラフィックデザイナーの3名のラウンドテーブルディレクターが中心となり、様々の分野の参加者によって議論を進めました。Vol.2では現在進行中のフィールドワークの中で見つけられた、街に隠れたデザインを題材にし、Vol.1からの議論を発展させていきます。
ラウンドテーブル Vol.2
「Found Good Design」
収集・調査・発表・共有
日時:2017年12月19日 19:30〜21:30
場所:Camps – Innovation Hub HIROSHIMA
住所:〒730-0031 広島市中区紙屋町1-4-3 エフケイビル1F
ラウンドテーブルディレクター:
広島工業大学環境学部建築デザイン学科 助教 杉田宗
広島工業大学環境学部建築デザイン学科 助教 萬屋博喜
LINER NOTES 中山慎介
主催:HIROSHIMA DESIGN LAB
協力:広島県 イノベーション推進チーム
[Design Perspectiveについて]
デザインという視点から、身近なものヘ意識を向けることが、より美しい社会をつくる入口になると信じ、わたしたちはこのラウンドテーブルをつくりました。デザインという言葉に対してイメージしやすいのは、自動車のようなプロダクト、ポスターなどの平面で構成されるグラフィックがありますが、多くの人が利用する建築や、複雑な社会のシステム、私たちを取り巻く環境などもデザインの領域といえます。
デザインは、意識を廊ければどこにでも現れる、八百万の神のような存在です。また、アートとの本質的な違いは、人に使われる目的を持っていることです。人の役に立ち、私たちの生活を豊かにしなくてはなりません。さまざまな制約のもとで、美しく目的に適うことが必要とされます。Design Perspectiveは、美しく目的に適っているデザインを探ります。
造形が洗練されているものや、五感を刺激するもの、DNAレベルで感動するものなど、様々な発見があるはずです。意識を向ける行為が私たちに広がれば、社会を次の段階へと引き上げる大きな力になるはずです。
日本は高度経済成長後、バブルがはじけ、環境破壊が問題となりました。このとき環境破壊に対する国民意識を裔めることに活躍したのは、スーパーマーケットのエコバッグ運動です。生活に身近なこの運動は大成功をおさめ、今では私たちの常識となりました。
環境に対する国民意識が高まった様に、デザインに対する意識も高まれば、次世代へ残せる美しい社会づくりの第一歩になると考えています。