HDL Pavilion 2017 Final Construction

PUBLISHED ON 2017.10.26

今年も最高のパビリオン晴れの下で、パビリオン建設が行われました。今年は材料のリサーチから始まり、材料の特性を活かしたパビリオンに取り組みました。紙を材料とした今年のパビリオンは、折り紙構造を採用し、紙でも自立するパビリオンを設計しました。

設計段階には敷地に吹く風のシミュレーションを行い、風の抵抗が少ない形を導き出し、パビリオン全体のデザインに反映させました。部材の設計にあたっては、使用した紙の大きさ、加工するレーザーカッターの加工範囲による大きさの制限を考慮しながら、構造的ならびに施工的に合理性の高い割り方を検討し、3種類の異なる材厚の紙を使用して制作しました。

HDLでは建築のプロトタイプとして毎年パビリオンを建設していますが、このパビリオンプロジェクトを通して、一般的な設計課題では向き合うことのない、材料や工法、予算やスケジュールといった現実な問題を多角的な思考で考えてる力を鍛え、その後の研究やプロジェクトに活かしています。